前回:教室に入ってからの様子も変わっていきます…
重い足取りで勇気を出して教室に入り、自分の席に着きます。
座ってからも頭の中にもやが掛かったようにボーっとしていました。
「愛想をよくしなきゃ」という思いで今まで頑張ってきていたため、話しかけられれば惰性で笑顔を作り、悟られないようにと思っていました。
授業が始まってからは話しかけられることがないため、ほんの少しだけ、わずかに気を休めることができていたと思います。
しかし、変わらずボーっとしていてやる気も出ないため、今まで真面目に聞いていた授業も全く聞いていませんでした。ノートも取れません。
ただ席に座って一日が終わるのを待つ、そんな状態でした。
それを数日間続けていたのですが、突然、「あーもう限界だなー」と思い先生に相談することが浮かびました。
今まで人に相談することがとても苦手だった私にその選択が浮かんだのは本当に限界が来ていたのだと思います。
朝登校するときに校門のところに担任の先生が立っていたので、そのタイミングで「先生、相談があるので今日お時間ありますか。」と声を掛けました。何も対処のしようがないだろうが、ダメもとでとりあえず思っていることを言ってみようと思いました。
先生は「分かった。今日の一限目の後に呼ぶからそこでね。」と快く言ってくれました。
この頃には、車で送ってもらっても車から降りられなかったり、急に泣いてしまったりしていました。
さらには今まで聞いていて楽しめていた音楽を聴いても何も感じなくなっていました。
興味がなくなった、とかではなくまさに無なんです。今思えば不思議な感覚ですが、鬱に片足を突っ込んでいる状態だったと思います。
学校に行かなくてよくなるために心療内科に行こうとも考えました。
あの時は親に言っても理解してくれないと思い込んでいたからです。
上記のような状態と、もう行きたくないという気持ちを正直に全部先生に話しました。
先生は「そうだったの…話してくれてありがとう。それなら話を聞いてもらう専門の方を紹介しますね。」と言ってくれました。
つづく
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